
10月3日から12日まで、上野の森美術館で開催されている「
蒼樹うめ展」。
初日や2日目は土日とあって、300分(5時間)待ちだとかとんでもないツイートが流れてきて愕然。平日に時間をつくって行ってみた。
素晴らしい、素晴らしい(;´Д`)
もっと長い期間やってくれてたら、何度か通えるのにw



最初の土日にすごい反響を見せた
「蒼樹うめ展」。
平日なら混雑なく見ることができるかも……と、恐る恐るTLを見ると早朝から行列してると書いてあって愕然とする(´・ω・`)
お昼、ダメもとで上野に行ってみると、30分待ち程度の列だった。実質20分程度の待ち時間で入館できた。


また、美術館前には展覧会入館の列とは別に、物販購入列が形成されていた。今回は図録だけ買えれば良いと思ったので自分はスルー(図録は展覧会場内でも別途販売している)。
ただ、音声案内(阿澄佳奈さん、悠木碧さん、うめ先生)は、貸出待ちになっていたので、こちらは断念(´・ω・`)
うめセンセ序章w展示の序盤に、幼少期~学生時代の制作物が。
こういうの、ちゃんと残されているのが良い。
特にレインボー怪獣には見入ってしまったw
ご本人も、これが一番ハイセンスとコメントされていらっしゃるが、確かにこどもの感性ってすごいなあと。
書写まであったのは感心したが、近くで拝見するまで人々の頭で全体が見えなかったので……
『あの書写、「手ぶら」なのか?』と誤認してうめセンセらしい大らかな題材だなと思ってたら
「手ぶくろ」だったw
静物デッサンや裸婦デッサンも見入った。
こういう、現在のベースになっているものに触れられるのは今回の展覧会の素晴らしいところだと思う。
これを踏まえることで、後のひだまりスケッチの原稿ラフを見ていて、ちょっとしたコマの「挙手する手」の美しさにハッとしたのだった。
「蒼樹うめ展新聞」の論評にも、手の美しさを意識して描かれることや、ポーズや構図に込められた工夫などについて述べられていた。その一端を垣間見た気がする。
ひだまりスケッチの世界バラエティに富んでいて楽しい「ひだまり」の世界。
展示物ではなく、壁パネルに印刷された既存絵ですら「いいなあ」と見つめたり、視線を外すとパネル下にキャラクターがいたりして楽しい。
ゆのの等身大の絵の横に、うめ先生の身長を表す線がご本人の手書きで書かれていて和む。………つかちっさ!
コミケで遠巻きに見たことはあるけど、線を引かれてみるとこんなに小さいのかぁ、と改めて驚く。そして萌えるw
大判タペストリーのゆのの表情にしばらく立ち尽くす。
なんだろうあの色っぽさは……。図録に掲載されているけど小さくて残念(´・ω・`)
設定画の関係では、ラフなひだまり荘の間取りや、地図(ひだまり荘とやまぶき高校を中心に、ベリマート、まさの湯、駅などの位置関係を記したもの。正確な地図ではないと言及されている)、キャラクターのカラーチャート(カラー&モノクロ)などのほか、乃莉となずなの中学時代の制服姿の可愛さとか、まだ知られざる面があるらしい茉里さんの設定メモにモザイク部分がミステリアスw
夏目さん成分が少ないのが残念。それどころか、展示された夏目の服飾設定には
「おばちゃんぽい髪型の夏目さんなので、服は若々しく」などと書いてあって泣けてくる。
オロロォン(´;ω;`)
ところが、後に出てくる撮影可能な「ゆのっちの部屋」を仕切るパネルの
裏側(2F展示室へ向かう階段から見ることができる)が、キャラの集合絵の拡大版だった。
そこに沙英さんと背中あわせの夏目ががががが!
こっちを撮影可能にしてプリーズ( ;´Д`)
モニタで紹介されてた
「ゆのの絵描き歌」を歌ってるのは誰かなーと思ったら、うめセンセご本人だったw
来館者も歌に合わせてゆのの顔を描ける!
ネタ帳や、ネーム帳は知ってるエピソードがいかに組み立てられてきたのかが分かってしばし見入った(展示の最初から見入ってばかりだけど)。ラフと原稿のトンネルを抜けたら、「ひだまり荘」が……。
ひだまり荘の「ゆのの部屋再現」は撮影可能。ちょこちょこ描かれている台詞やラクガキも楽しい。






お風呂は、2Dと3Dが混ざり合ったような何だか不思議な感じだった。


この、ゆの部屋でメッセージが書ける。
ムスメ2人を差し置いて一家代表して見にきたので、メッセージ書いて貼ってきた。

ゆの部屋を出ると、モニターでうめセンセのお絵描き作業の紹介がされてたり、作業環境の再現も。wacomの大画面ペンタブレット凄い。お絵描き素人の自分にとっては凄い説得力があるですよアレはw
ライブドローイングの部屋では図録も販売しており、物販に並ぶ気がない人はここで購入がベター。ただし物販ブースと違ってカードは使えない模様。
まどマギの世界キャラクター原案としての仕事ぶりを拝見できる。
展示1枚目が、まどかとほむらの原案というのも、この作品世界を表すに相応しい感じ。
大きなタペストリーに魔法少女6人(なぎさ含む)のデザインとうめセンセのコメントがいちいち楽しい。
なぎさの魔女形態のことを
(ガブリンチョモード)と書いてたり、マミさんの
「髪型を縦ロールにしたのにオーホッホ感がないのはマミさんの性格ゆえ」、マミさんの
「ふわふわ3ポイント」が肩、袖口、胸(笑)なのに対してほむらのとこで
「ほむらの服はほとんど直線で構成されています」で胸のとこを指してたり(´・ω・`)

(図録より)
特にさやかの部分で
「ほとぼりさめたら また一筋縄でいかない男子好きになっちゃったりしそうで心配ですこの子」と、デザインと関係ないオカンな意見書いてたw
色紙は手描きの良さが感じられたり。
まどマギのとこでも壁パネルの悪魔ほむらの下に
「ほむ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」と手書きがあって和んだ(´∀`)
蒼樹うめの仕事マドの向こう側や微熱空間の展示が嬉しい。
亜麻音さんのお姿をこういう場で拝見できるのが嬉しい。

(図録より)
絵師100人展の絵や、「うめ物語」パッケージなどもあり……お仲間から戴いて以来、
「うめ物語」「うめワイン」は自分でも買い求めてよく飲んでるだけに、日常見慣れたモノが展示されてるのは不思議なかんじ。
他作品のイラスト、エンドカードも飾ってあって楽しめた。個人的にはうめセンセのAちゃんねる絵が好き。Fate/zeroのセイバー凛々しいが切嗣が背中向きなのが残念で、今回の展示にあったゲームキャラデザにシャープな男性像もあっただけにうめセンセの衛宮切嗣見たかった。
展示の最後は、かきおろしのオリジナルイラスト。
「秋という感じのイラスト&女子高生好きなんで女子高生にしました。展覧会最後のコメントがこれでいいのでしょうか」…いいんです(´∀`)!!
最高だった。
がっつりとうめセンセの世界に浸れる展覧会だなんて、とんでもない癒し空間じゃないか。
図録も密度が高くて、帰宅してからしばらくの間ニヤニヤしながら眺めてたw

ムスメどもも読みまくっており、これはもう1冊ほしい……。
あと、まさかのうめセンセのお母様へのインタビューは笑いつつも、うめセンセがどんな風に育って現在があるのかが垣間見える。
できればもう1度見に行って、今度はカフェ関連も楽しみたい。
この展覧会が会期10日しか無いなんて勿体ない。土日の大混雑も頷ける。
できれば巡回展として他地域でも行われることを願う。
そうすれば、いつか出張先でも見ることができるかもだし(´∀`)
図録のあとがきには
「来て良かった。と思っていただけていますように。」とあるけれど、ほんと良かったデス。
入場するとき、絵描き歌体験の紙と一緒に、「ふんわり焼ビーフン」のレシピが配られる。この、ささやかだけど楽しいおもてなしの温かさが、いっぱいに広がっているのが「蒼樹うめ展」なのだと思った。
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