
※パンフも最高だったw
最近映画をチェックしないので、封切りから危なく見落とすところだった「
エクスペンダブルズ3」。
キャラ多すぎ(クライマックスでは新旧メンバー10人+ヘリ組3人=13人)だが、80年代~90年代のアクション映画を好んで見ていたクチにとっては、同窓会に参加したような懐かしさと興奮があって、全然アリだった。
(以下、バレあり)




往年のヒーロー達が顔を出し、ドンパチかまして悪党どもをバッタバッタとなぎ倒す。
たいして弾切れの心配もしない(敵のライフル応用はあるけど)。
最高じゃないかw
だいいち、この映画に映画としての完成度とか関係ないに違いないw
ただ、次回作があるとして(制作が動いている話はあるが)、人数が増えてしまって、若手チームまで続投はキツイわ。
例えば4作目では、別の仕事を遂行中ということでお留守とか。存在してるけど画面に出てこない程度にしないと整理できないだろうと思ったりする。

あとメンバー個々人(と関わる場面)についてちょっち感想。
スタローン。老兵を切って新兵でミッションをやろうというバーニー・ロスの考え方はちょっと意味不明な気も。古くからの仲間をこれ以上危険な目に遭わせないためのリストラ→若いヤツは手駒にしか過ぎないのか的な誤解につながりそう。同じ命知らずなら旧友たちの方が使えると思うが……。
第一この人がターゲットを静かに狙撃しないで、感情にまかせて「ストーンボァンクスッ!!」って大声で名前呼んじゃうからこういうヤヤコシイことになるんだよw
スライは年齢不詳な感じが増してて凄い。確かに老いてはいるが、共演のシュワルツェネッガーがかなり劣化しているのを見ると不思議に思えてくる。惜しいのは今の体躯でランボー最後の戦場をやってほしかった。あの時のランボーはデブだし脱がないし(´・ω・`)。
メル・ギブソンのストーンバンクスが凄いカッコイイ。往年のイメージがまだまだ健在というか、落ち着いた人物のように見えてちょっとイカレてるのがよく似合う。政府の駒として人を殺して最後は自分も棄てられることへの憤りなどもぶちまけるけど、基本どっかイカレテイルのがいい。銃の撃ち方も決まってて、これで襟足の後ろ髪を伸ばしてベレッタM92F構えてたら泣いてたw
アントニオ・バンデラス。とにかくしゃべる。この映画をより面白くしてくれている要因はこの人。彼が「忍耐が必要なんですよ」とか「そうそう長旅は苦痛!」などと延々としゃべり続け、エクスペンダブルズのメンバーがそれを苦痛と忍耐で聞かされ続けるのが可笑しい。
しかも底抜けの明るさの裏にある悲しい過去が明らかになった時に見せた表情と、スタローンとの2人芝居はお祭り映画の鎮静剤(w)。長話をウンザリしながら聞いていたスタローンが、長話に登場した人物達(実は戦死した戦友達)をちゃんと憶えていた所は、男が男を理解している感じがあり、それに対するバンデラスのシンプルな「ありがとう」は泣かせる。
シュワルツェネッガーはねえ……場面場面での老いを感じちゃったので、ターミネーター4の時みたいなボディダブルとCG処理でもう少し若くしてやって……(´・ω・`)。らしさを感じたのはラストの宴会シーンでジェットリーとイチャイチャしながら見せた笑顔かなwww
ハリソン・フォードも、序盤はすっかりお爺ちゃんな感じだったけど、ヘリを縦横無尽に操縦する見せ場と、ラストの酒場で見せた笑顔が最高だった。あそこでハンソロやインディジョーンズの面影が浮かんだ。
ジェット・リーは病気で休養明けだったらしい(パンフ参照)ので、出番もアクションも控えめ……。だが、ラストにガンナー(ラングレン)との会話があったのが嬉しかった…別撮りっぽかったけどね。あとシュワルツネッガーとのホモ臭いオチやめいw
スナイプスは、撃たれたシーザーの応急処理場面で「元衛生兵」の設定が生きた。というかこのためにこの設定くっつけたのかと思ったわw
重症のシーザーを搬送してる時に合掌してて「まさかシーザー死んだのか?」と誤解を与える変な東洋思想くささは彼のキャラの「らしさ」があった。クライマックスの廃ビルでのナイフ+体術も良かった。
あと、なぜ収監されていたのか尋ねられた時の「脱税」がリアルな事なのでニヤニヤ。派手な出所祝いだったなw
ラングレン。ガンナーは、ペンギン(リー)が近くにいないと寂しい。彼が若いヤツを羨んでハイテクグッズで遊んでたから、ラストの廃ビルアクションにタイムリミットの要素が生まれるという……なにやってんのwww
できればもっと暴れて欲しかったし、極真の重いパンチを見せて欲しかった(1作目のリーとの格闘は異種格闘技戦の趣があって大好きだ)。
ステイサム。今までは彼こそ消耗品軍団の次代を担う若い世代だと思ってた(2でスナイパーのビリーが入ったけど速攻退場してしまったし)ところが今回、他のオッサンどもと一緒にリストラされやがったw
ドク(ステイサム)が入ってナイフ男が2人になったけど、それがかえって面白みを与えてくれる。あと名前(クリスマス)がいちいちギャグに使われてた(無線の相手に「気が早いな」とか言われたり)。
クートァとクルーズの格闘コンビ。1を見た時の第一印象は「アクションスターのオマケ要員」として見てたことを土下座で詫びないといけないくらいに、今は愛着がある。クルーズ演じるシーザーが序盤で重症を負ったのは、同じ黒人メンバーでスナイプスが入ったからかと思ってたが……実際に1の時点でスナイプスが参加できないことからクルーズがキャスティングされた経緯があるみたい。だが格闘家相棒のクートァ(トール・ロード)がクライマックスに「シーザーのカタキだ!」と戦車砲をぶっ放すとこはグッときた。
新メンバーズ。1人1人を尋ねていって勧誘する場面はチームもの映画の醍醐味だけど、リーダー格で葛藤を抱えたケビンラッツ以外は時間がもったいない気がして……。彼らの存在は決して無駄じゃないけど、このお祭り映画でここまで必要だったのか?…と思うこともある。
まあ彼らが台頭して活躍したからこそ、旧メンバーのオッサン達がバーニーのもとに駆けつける場面が凄いカッコ良くて泣けてくるのだった。必要必要。
あとハイテクに長けた若者軍団だったら、GPS追跡装置のことは考慮してそうなのに……。捕まえたストーンバンクスを丸裸にした上で電波を発する機器をスキャンしておくべきだった。この辺りは若くても腕力脳筋軍団なので仕方がないw
そしてストーンバンクスの取引相手に、ロバート・ダヴィが出てきて凄い嬉しかった!あの肌の凸凹具合ですぐに分かったw
10人以上のスターによるアクションシーン……1人1人がちょっとずつになるのは予想できるし、ラストのヘリにあんなゴツイ奴らを詰め込んだりとか苦笑いなんだけど、むしろ「よくぞここまでまとめた」と褒めるべきなんスよ。
最高に楽しいパンフレットには、アクションシーンなどをまともに挿入した最初にまとめられた上映版は4時間あったそうで……。
これを是非見せてほしい!
DVD/BDの特典としてというか「全長版」「完全版」として出してほしい!
ジェームズ・キャメロンがよくやる手口だから不可能じゃないハズ!!!
最後に、若手軍団がストーンバンクス一味の写真を撮る作戦で使用したのがスバルレガシィ(3代目)のアウトバックだったのには元レガシィオーナーとして驚喜したわー。



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