元祖の監督サム・ライミと、アッシュ役のブルース・キャンベルが製作に名を連ねてるので、期待値もぐいぐい上がったんだけど……。
感想としては面白かった。
旧作の好アレンジやオリジナリティある良いとこもあった。
しかし「物体X」と同じで思い入れが強いために、個人的に作品全体を受け入れられなくて残念に思ったりする。
……年寄りになるとアカンなあ(´・ω・`)……
アカンかった部分が何かといえば、原点が持ってた一番面白そうな部分を削いでしまってる気がしたのデス。
オリジナルは、死霊が乗り移ってからの呆れるような地獄絵図、肉体損壊や死霊のずる賢さ、枝が襲ってくるエロスw、鉛筆グリグリw、他諸々それらが怖さを突き抜けて、「なんなんだこれw」的な笑いさえ起こさせてくれたんだけど、リメイクは特殊メイクのリアリティが増した分、「痛さ」「キモさ」が先だってしまい、快感へと突き抜けなかった気がする。
あとメイクでいえば、今回の死霊憑きの顔はまだ普通のゾンビ臭いし“瞳”があるので、まだ抵抗すれば勝てそうな気がするんだ。
オリジナルの真っ青になった顔と、目が真っ白に見開いた“明らかに人間じゃ無い感”にまで徹底して欲しかった。
オリジナルの死霊憑きは死ぬときも人間じゃ無い感じバリバリだからなあ。その点も踏襲してほしかった。
良い所?としては、主人公らが山奥のログハウスにまで来たのが、メンバーの1人の薬物中毒を乗り越えるためという理由。
このせいで尋常じゃ無い状況も、ヤバイから帰る!という叫びも、周りは「薬切れのせいでしょ、耐えろ」となって状況は取り返しのつかない方向へ向かうという……。
ソレ以前に死者の書をご丁寧に読んじゃう馬鹿がいるのが、いかにもホラーの不動の展開なんすけどねw
この死者の書は当たり前として、前作を思わせる何かが登場して(リメイクと見せかけて実は続きか?)なんて変な期待を持たせてくれたw
スクラップになったクルマとか、兄ちゃんが妹に渡したペンダントも似たようなモノがオリジナルにもあったような。
死者の書が、死霊憑きがどうなるのか具体的に書いてあって、ソレ通りの犠牲が出るのは面白かったかも。
つか親切すぎw
森の中のログハウスもキタ━(゚∀゚)━!!!!!だったんだが、コレはもうホラー映画ではおなじみの舞台だし、ちょっと前に「キャビン」でソックリなの見ちゃったしw
森を走り抜けるようなライミカメラとか、前回の感想で思わず写真うpしたお気に入りの森に襲われるシーン、腕チョンパもあったが、腕のは痛々しいだけだったなあ。
わだかまりを抱えた兄と妹のドラマがあるわけだが、「馬鹿ホラーには邪魔な要素じゃね」程度に見ていたら、ソレがまさかの場面で威力を発揮した。
死霊憑きの妹を救うために、一回殺して生き返らせたのだwwwww
こ ん な ん あ り か !? w
ここで「面白い」と思う反面、救いの無さと怖さが崩れてしまった。
同じく憑かれても、オリジナルのアッシュの場合は七転八倒して腕を切り落としたりすることで、力技のギャグとして乗り越えたが……。今回のは兄妹愛のドラマ臭さのせいで「ないわー」だったなあ。
(死霊憑きの時の傷や、特にナイフで真っ二つにしたベロって、生き返った時に再生したんか?……w)
しかも、リメイクでアッシュのポジションだと思ってた兄が死に、実は生き返った妹がその位置づけだったという意外性。片腕チェンソーやったりして、こいつがアッシュポジですよって親切に教えてくださるしw
片腕になる時の、クルマの下敷きになった腕を自分で引っこ抜くってのは「ないやろー!」と突っ込みたい。
せめて傍らにあるチェンソー使えと。
クライマックスの音楽が、サイレンみたいなの鳴らしてたのが印象的。
これ、危機的状況危険危険! と意識に訴えるような感じで好きだったりする。
そしてエンドロールを見てたらハエの羽音。あー、これこれと思ってたら、いきなりブルースキャンベルのアッシュがアップで出てきて
「groovy!(イカスね!」なんて言いやがったw
お前も一緒に見てたのかw
こっち見てないで向こうでチェンソー振り回せやwww
……ちなみに、吹き替え版はみていないw
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