先週の感想も書けないままだったので……いまさらだけど簡単に。
先週見たアメトーーク
「今、プロレスが熱い芸人」は面白かった。

今回の「熱い」芸人(とコスプレ対象)は、
ケンドーコバヤシ→中邑真輔
勝俣州和→曙
博多大吉→飯伏幸太
東京03豊本→男色ディーノ
バッファロー吾郎A→オカダカズチカ
ユウキロック→中西学
ハチミツ二郎→征矢学
ユリオカ超特Q→棚橋弘至
さて現在、自分が見ているプロレスは新日7:全日2:ノア0.5:他0.5くらい。
新日が主だけれども、昔のような不透明決着や荒れて終わりという感じは少なくて、試合の完成度や満足感が高く、殺伐とした感じは薄れたけれど見ていて面白い。
レスラーそのものの“スケール感”はまだまだだけれど、闘いとエンタメがバランス良くて見ていて楽しい。
(この“スケール感”は表現として正しくないかもしれない。むしろ昔のレスラーが持ってた幻想のようなモノかなと。ネット社会の現代レスラーはツイートもしているし、幻想は抱けない時代だね)会場に見に行っても、「いっちゃうぞバカヤロー」や「風になれ」など気持ちよくコールや相づちが打てる……これは伝統芸能に近い感覚かもしれない。
他団体も団体カラーが多種多様で見飽きない。
ぜひ文字通りに「熱く」なって欲しいなと思うのだ。
そのためにはドンドン世間に顔を売らなきゃね。
今回の番組には鈴木みのるが文句いってるけれど、それもまた一つの見方として主張することが“プロレスらしさ”があっていい。
異議もあるけど、意義はあったと思うのだ。
実際に今回の番組で、
普通なら届かない層に届いている。
例えば
うちのツレであるwツレはプロレスが大嫌いで、自分が起きている間は見るなとか、ぶっちゃけ「ケツ決め」だろう的なニュアンスでバカにしてくるので、いつもイラっとくるのだ。
しかしアメトーークは大好きなので、今回の企画も流れで一緒に見た。
バッファロー吾郎さんのオカダ推しの際の
「ドロップキックの打点の高さ!」で、ヨメが「おーーー!」と反応。
何故かと問えば
「この技なら知ってるから」と一言。
そしてオカダのドロップキックを見て歓声を挙げた。
そこで掴みができたのか、棚橋のしゃべりネタやディーノのゲイネタ、ワイルドコントでやたらと笑ってた。
一緒に見ているこっちはビックリである。
今までのアメトーークのプロレス企画も一緒に見た事はあるけれど、猪木や越中、エル・サムライなどのネタで笑うくらいで終る。
過去を掘り返したネタだから、そこで終るのだ。
今回は、現在進行形の選手の凄さもちょっとだけ見せてくれていたので、プロレスの印象がだいぶ変わったみたいだ。
……正直、ほんと嬉しい。
肝心の番組の内容に触れてなかったけれど、前半のメンバーそれぞれの推しレスラーのコーナーは面白かった。
メインの新日レスラーだけでなく、DDTや全日(別のコーナーでは大日も)などが登場し、プロレスの特色もヘビーだけでなくジュニアの華麗さ、どこでもプロレス、ゲイwww、ゴツゴツしたものなど多彩に紹介していて好感。
特にゲットワイルドの高度なコントは…w
実況アナvsプロレスラーのコーナーは……。
自分は正直この手の絡みは嫌いで、大仁田と真鍋アナが絡んでた頃はすでに就職して忙しくなり、プロレス観戦からは身を引いていて、目についても冷ややかに見ていた。今見てもゲストの狩野英孝同様にドン引きだ。
そして現在の野上アナの受難もワザとらしくて実は好きじゃなかったんだけど、こうして逆襲までまとめて見せられると面白く感じたw
特にいちいちネクタイを気してくれる山ちゃんに受けたw
でもこのVで思うのは、自分がプロレスを再び見始めてからの一番の衝撃が
「飯塚の変貌ぶり」だったw
何があったんだろう……いまだに理解できんwww
ここまで、いい番組企画だと思ったけれど、最後の「コレを使えばプロレス通」は、「今」を伝えるプロレス企画には合わないと思った。
一見さんを豪快に突き放した感じ。
突き放しつつもオタ臭さが笑わせてくれるのがアメトーークの面白さだと思うけど、これはギャラリーにもツボが分かり辛く、内輪受けだけで観客の反応もかなーりの薄さを感じた……。
そのぶん勝俣さんのはしゃいだ笑いが目立ってしょうがないw
いいのはサイパンネタくらいかなあ(それも狩野のおかげで)。
あと、ファン的なワガママだけれど、過去のプロレスが一時の低迷期を経て盛り上がろうとしていることを分かってもらえるような
ブリッジ、過去と今の橋渡しになるつなぎが欲しかった。
例えば今回の番組で棚橋を「功労者」と紹介したのであれば、そこに至る過程を見たかった。
もちろんただ歴史をまとめて見せるのではなく、昭和プロレス通・くりぃむしちゅーの有田が「俺達のプロレスオールスター戦」で紹介した「踊る!猪木御殿」こと2002年2月1日札幌のやりとりを振り返って笑わせておいて、その場に居た棚橋をクローズアップするとかね。
あの若き日の棚橋の
「俺は、このリングで、プロレスを、やります!」(←やっぱり間が空いてるw)も聞けるし。
その後のレスナー騒動後の戴冠、中邑との対決(ストロングスタイルの是非)とか、……女性に刺される件は……まあ微妙だが、総合格闘技にも挑んだ中邑と並んで、新日の今につながる歴史を担っている男だなあと思うのだ。
自分はその当時プロレスから離れていたけど、一昨年から再び見るようになって、棚橋の今までを調べたときにちょっとした感動があったから、取り上げるのもいいかなあと思ったのデス。
それと、現役レスラーには他にも役者は多いのに、今回紹介されなかったのがもったいない。
スイーツ真壁、崇高なYTR、変貌しすぎの飯塚、ネームバリューはあるだろう桜庭、オカダといえば外道さん、永田は過去の企画で白目紹介されたから無いか、裕二郎のこれマジは放送コード的にダメかw、また他団体的には最近引退したばかりの小橋とかも話題性はあるよね……。
まあ言い出せばキリがなく、実にワガママな思いだけど。
何にせよ、いい番組だったデス。
さあ次はビフォーアフター(→6月2日スペシャル:
闘魂燃え尽きそうな寮)だ!